ヴォルケニック クライミング&フィットネス(Volcanic Rock Gym)海外のボルダリング経験
ここ1週間ブログを更新できませんでしたがハワイに行って参りました。
私事ですが結婚式を挙げました。これからも宜しくお願いします。
そんな中でもしっかりとボルダリングをしたいと思い、こっそり探して少しだけ行ってきました。笑
ヴォルケニック ジムについて
2015年5月に都市部のワイキキにオープンした。プロクライマーのジャスティン・リッジレイが手がけた店です。
ジムの位置
住所:1212 Punahou St., Honolulu, HI 96826
ジムの場所はワイキキの中心からタクシーで10分程度で着きます。
ジムへのアクセス方法
矢印で示したDFSというところが有名な免税店でここから乗ったことが前提とします。
ジムの周辺はKoreanTownで治安は良さそうです。歩いても行けますが、せっかくハワイに来たのですから時間を短縮したいと思う方はぜひタクシーをご利用ください。
私は大体12💲ぐらいで行けました。
チップを含めると14💲くらいですかね。
タクシー利用の注意点とコツ
中心街やホテルの近くはタクシーが多いですが、ジム近くにタクシーはあまり通りません。
そのため、乗ってきたタクシーに帰るときも「この時間に迎えに来て!」と言っておくと便利ですよ。
私はなかったですが、観光客にはぼったくるタクシーも少なからずいるみたいです。
店の目印
店の前には大きすぎる木があります。
ここでタクシーから降りると思います。
その木の傍に見えにくいですがジムの目印である緑の屋根があるので見つけてください。
利用料金について
利用料金は1日パスで25💲です
チョークとシューズ込みの値段のようです。
私はシューズとチョークを持ち込みしました。
初めての人は同意書へのサインを書かないと行けないですが、経験者は不要です。
このようなシンプルな入り口で迎えてくれます。私の場合は女性のスタッフが対応してくれました。
当然ですが、日本語はまったく通じません。
スタッフさんは優しくて私の片言英語でなんとかできたので、大丈夫です。
長くなってきたので、今回はアクセス編として
次回はクライミング実践編を書こうと思います。
続きです
クライミング日記 集大成に参加
「集大成」への参加
出典:http://www.rockyclimbing.com/
ここ2〜3週間ぐらい右手首の痛みに悩まされ、ピンチホールド・スローパーが特に厳しくて登れない日々が続いていました。
おそらくTFCC損傷と思っています。
最近は痛みが少しずつ治まってきたこともあり、ちょうど開催されていたロッキージムの「集大成」に参加してきました。
「集大成」
ロッキージム各店舗でホールド交換前に行われるプチコンペです。
グレードを決めて、そのテープ課題をその日のうちにトライします。
各課題2Tryまで挑戦が可能です。
記録結果
私は今回2級に設定
結果は15本中6本を完登です。完全に負け越しました!笑
手首の調子を見ながらなのでしょうがないですが、悔しいです。
あとプチコンペですが、やはり緊張しやすい私はかなりプレッシャーを感じていたようです。2Tryまでというのも、なかなか力みましたね。
まとめ
今回で学んだことは、1度登ったことのある課題でも期間が必ず復習が必要ということ。分かってはいますが、面倒くさがりな私はどこかで避けていました。
あとは集中力も大事ということ。
前回、クライミングでメンタル面の要素が大きいことを書きましたが、今回はそのメンタル面が持ちませんでしたね。緊張もしました。
また自分の弱点が見つかって嬉しいです。
明日から再度、質を意識して、手首を大事に登っていこうと思います。
登れるようになってきたこともあり、これを機に少しずつクライミング日記をつけていこうと思います。
精神面の記載についてはこちらをご参照ください。
ボルダリングに必要な能力ー才能は関係するのかー
ボルダリング初めて4年目、絶賛伸び悩み中。最近では私よりも後に始めた友人に追い上げられて、若干焦ってます!笑
言い訳ではないですが、
クライミングにも才能(遺伝含む)が関係するのか?
少し調べてみました。
簡単にまとめます。
引用:HORST : Training for Climbing,A FALCON GUIDE,2003
スポーツには才能(遺伝的な要素)がスポーツのパフォーマンスに影響することが多いですよね。
この本にもそのような趣旨が述べられています。
上の画像はそれぞれスポーツに必要な特性が書かれています。
Physical: 身体
Mental: 精神
Technical: 技術
100mダッシュはPhysicalの要素がかなり占めています。
Physicalの要素は遺伝によるところが多いそうです。
ではロッククライミングはどうでしょうか?
綺麗に3つの要素が分かれていますね。
この結果から言える事から、遺伝的な才能や身体機能はクライミングにおいては絶対的ではないと言えます。
MentalやTechnicalの要素も同じくらい重要という事です。
このモデルは以前紹介した握力とクライミングの関係との結果とも合ってますね。
才能が絶対的な要素ではないと分かっただけでモチベーションが少し上がりました!
テクニックをもっと磨いていきたいと思います。
こんな感じで少しずつ、簡単にボルダリングを科学的な視点で少しまとめていけたらと思っています。
今回は、こちらの本を参考にしています。興味のある方は読んでみてください。
こちらもどうぞ
「ボルダリングに握力は必要か?」
ボルダリングシューズ購入時に必ず見るべき点とコツ
ボルダリングシューズの選び方についてー初級者が困る靴の痛みを防ぐー
ボルダリングを始めて数回ジムに通い、いよいよ趣味にしようとした時に
シューズを購入!という人が多いと思います。
そこで
どこで買うのか?
どんな種類を?
どのサイズで?
ここで、間違った買い方をすると数ヶ月間はそのシューズで登らない羽目になってしまいます。私はボルダリング上達には良いシューズとの出会いも大事と思っています。
今回は、私が靴を購入する時に気をつける点について紹介します。
1、どこで買うのか?
クライミング専門店またはジムでの購入をお勧めします。
理由としては、ボルダリング専門の知識が購入には必要だからです。
専門店やジムで購入するメリットは実際のホールドへの試し乗りができることが多く、納得して購入することができます。
靴の使用感からソールの種類まで教えてくれることが多く、じっくり悩むこともできますよ。
よく大型複合施設内などにある登山ショップでは、残念ながらボルダリングに詳しいスタッフは少ないと思います。まだまだボルダリングコーナーも少なく、種類も限られていることが多いです。
2、どんな種類を?
出典:
ソールがフラット(平坦;左画像)か、ダウントゥ(右画像)なのか
ターンイン(親指方向へ曲がっている)のかストレートなのか
靴のメーカーも多いですが、最初に気をつける点は形状です。
はじめは、フラットでストレートタイプがお勧めです。
理由は普段履いている靴に一番近く、比較的快適に履けるから。
はじめのうちからダウントゥを履いている人もいますが
まずは快適に履いて、数多くの課題を経験しながらムーブを覚えたほうが上達しやすいのかな?と最近感じています。
ダウントゥを最初に履くとかなりの違和感を感じる人も多いので慣れるまで時間がかかると思います。
ターンインタイプも同じ理由でまずはストレートが良いです。
痛みも少ないのがフラット&ストレートタイプと思います。
私が実際に履いたこともあり、オススメするのはこの2つです。
モカシム(ベルクロ)
ファイブテン(5.10)から販売されており、初級者から上級者まで使用している。
ソールも滑りにくい、パフォーマンスの高いものを使用しています(ステルスラバー)
ただし、色移りしやすく足に色がつきやすいので、気になる方は赤色をオススメします。また素材が伸びやすいので、購入時には少しきついぐらいでも良いと思います。
フォース
スカルパ(scarpa)から販売されています。ソールが硬く、細かいホールドにも乗りやすいものとなっています。二つのベルクロがあるので、しっかり足を支えてくれます。
ヒールも深く、日本人の足の形にも合いやすいと思います。
3、どのサイズで?
一番痛みに関係するのがサイズだと思います。
ボルダリングシューズでは細かいホールドにも乗れるように、足とシューズのスペースをなるべく詰めて履きます。
そのため足の指にはかなり窮屈を強いることになり、この状態で登り続けると当然痛みが発生しやすい状況となります。
以前まではなるべく、シューズのサイズを下げて履く(俗に言う攻める)ことが勧められていました。
なので、足の痛みや変形といった障害が起こりやすい状態でした。
現在は、あまり攻めすぎずにホールドを踏んだ時に指が痛くならない程度が推奨されてきています。
実際、私もかなり攻めて履いていましたが、現在は少し余裕をもって履くことで指の痛みもだいぶ軽減できています。痛みがない分、ホールドを乗る際にもしっかり乗れている気がします(グレードも上がりました)。
サイズを選ぶ上では、攻めすぎず・緩すぎずホールドに乗った時に靴と足に隙間が埋まった状態で指の力が入りやすいサイズを選びましょう!
なので、複数のサイズを必ず試してみてください。
最後に
はじめのシューズ選びはかなり重要と思い書きました。
クライミングがオリンピック競技になり、ボルダングを始める方も多くなると思うので参考にしていただければ幸いです。
近いうちにソールの種類や特徴なども書こうと思います。
こちらも参考にしてみてください
「ボルダリングシューズを購入する!あなたは靴下派?素足派?」
ボルダリング後の指皮の痛みを早く回復させる!ー再生クリームー
ボルダリングをやり始めると悩まされるもの
指皮の喪失!
自分にとってシビアなホールドにトライし続けると力は余っているのに指皮が痛くなり、ホールドを保持出来なくなります。
こうなるとモチベーションが下がりますし、ベストグレードへの挑戦は難しいものとなっていきます。
今回はその指皮の喪失からいち早く回復させるためにオススメのグッズを紹介していきます。
指皮再生クリーム
1、NO NEED PAIN
evolv japanが開発した指皮再生クリーム
⒈指皮再生★★★★
⒉匂い★
⒊保湿性★★★
⒋価格★★★
5使いやすさ★★
おそらく、最近一番新しく販売された指皮ケアのクリームですね。保存方法が特殊で、ホメオパシー効果を推しておりアルミホイルで覆っての保存を推奨しています。
薬草と自然治癒力増進(ホメオパシー)の効果でケアができるとのことです。
ホメオパシーが新しいですね!
使った印象
中身は半透明の固形物が入っており、塗った感じはサラッとしていて、皮は光沢が増す(テカテカ)感じです。
匂いは薬草?みたいな匂いが結構していて、気になる人は気になりそうです。
なので私は寝る前に使っていました。
塗った直後は皮に潤いを感じますが持続は長くないです。
保存方法がアルミホイルで包んだり、電磁波の近くはダメなど手間が少しかかります。
保存方法のためか、アマゾンや楽天などの通販では売ってないみたいですので、気になる方はお近くのクライミング専門店で探してみてください!
⒉Climb On!
⒈指皮再生★★★★
⒉匂い★★★
⒊保湿性★★
⒋価格★★
5使いやすさ★★★★
蜜蝋やハーブでの殺菌と抗菌効果、植物由来の免疫の活性化を効果としてあげています。
使った印象
見た目は小さい富士山みたいです 笑
この固形物は結構硬くて、少し押さえつけてつける必要があります。匂いは粘土みたいな匂いがしますが、匂いは強くはないです。
塗ったあとはサラッとしていて、保湿性は高くない印象です。
容器のまま常温での保存で大丈夫で、容器も小さいので使い勝手はかなり良いと思います。
私は気軽に使えるため、頻度を多めにどんどん使用しています。
ミニバーを使用していますが、減りは遅くて2〜3ヶ月は持ちます。
価格:1,404円 |
⒊メモA
⒈指皮再生★★★★
⒉匂い★★
⒊保湿性★★★
⒋価格★★★★
5使いやすさ★★★
傷の修復を助けるアラントインが配合されている市販薬です。エスエス製薬から販売されており、クライミング専用ではありませんが、効果が明確に記載されています。
医薬品なので使いすぎると副作用など不安がある人もいますが、現在そのような報告はありません(調べた限り)。
使った印象
軟膏なのでかなり伸びます。間違って付けすぎると手がテカテカになり、保湿性も高いので注意が必要です。
製薬会社から出ていることもあり、かなり指皮の回復力はかなり期待できます。
私は指皮のダメージがひどい時には、まずこれを使用しています。
また、火傷や靴擦れなどにも使えるので、クライミング以外でも使い勝手が良いと思います。
真皮層まで剥がれたとき
指皮の表皮だけでなく、ごっそり剥がれた時には、これしかありません。
貼った直後から痛みがなくなり、鎮痛効果がかなり高いです。
防水も優れていて、お風呂でも安心です。
一枚持っておくと心強いです。
まとめ
まだまだ、他にも指ケアのクリームがあると思いますが、私が使用した中でよかったものを紹介しました。指皮の痛みに悩んでいる方は試してみる価値はあると思います。
私はどれも、お風呂後に使用しており、クライミング当日・翌日・翌々日で種類を変えて使用しています。
あと普段から保湿を心がけて、ハンドクリームも併用しています。
Climb On!からもハンドクリームが販売されていますので、ぜひ活用してみてください。
指はクライマーの命なので大事にしていきましょう!!
ボルダリングに握力は必要? 〜保持力と耐久力編〜
前回はボルダリングと握力について書きました。
今回は保持力について私の知識の復習がてら紹介します。
※引用文献
西谷善子,スポーツクライマーの手指筋群の筋力および筋持久力特性の評価法ーリードクライミングを対象としてー
コーチング学研究,第28巻,53–64,2014.
ボルダリングと保持力の関係
保持力について
これは人それぞれ解釈が違ってきます。
この研究では片手でぶら下がって重りをどんどん負荷していく方法で計測しています。
結果
結果としては 上級者になるほど保持力が強いという綺麗な結果が出ています。
当たり前といえば当たり前ですが、握力と比較すると保持力の方がクライミング能力とよく関係していそうですね。
握力で注目したRPグレードとの関係も数値が0.747と高い数値となっています(1に近いほど相関がある=関係する)。
保持耐久力について
保持耐久性
保持力は片手でしたが、耐久性の検証は両手での耐久時間で計測しています。
これも綺麗な結果となり、高い相関を示しています(数値は0.745)
保持する能力はクライミング特性を表す良い指標みたいですね。
まとめ
最後に、この研究者の西谷先生は、クライミングにおいて指先での保持力はRPグレードとも相関が高く、保持力はクライミング能力を評価に良いともにトレーニングへの応用も示唆しています。
1分以上を維持できている人は登れるグレードも高いとも言われています。
皆さんも自身のクライミング能力を把握するために指先での懸垂時間を計ってみてはどうでしょうか。
また新たな課題がみつかるかも!
私も計ってみようと思います。
こちらもよろしくお願いします
「ボルダリングに握力は必要?」
ボルダリングに握力は必要?
ボルダリングと握力の関係は?
「握力がないから登れない」
よく始めた頃に使うワードの一つですよね。
関係ないという人が多いと思いますが、
実際に関係はするのでしょうか?調べてみました!
結果としてはクライミング初級〜上級群においては有意に差があるとのこと。
つまり、上級者ほど握力が強い
しかし、クライミング未経験と比較すると、初級者と中級者は握力が弱い……??
理由としては未経験群のスポーツ習慣が関係しているということ。
先行研究では体重あたりの握力はクライミング経験者の方が高い結果となっているみたいです。
どれぐらい握力と関係が強いの?
登れたグレードと握力の関係性を見てみました。
0.674・・・この数字の意味は中等度の関係性があるとのこと
なんかはっきりしませんが強い関係性があるとは言い切れない結果です。
握力が弱くても高いグレードを登っています!。
つまり、こうゆうこと!
握力ももちろん関係するけれど、他の要素も影響しているよ!
まとめ
まとめとして、握力は関係しますが、関係の強さは中程度です。
握力(筋力)のほかにも運動スキルが影響しており、ムーブが上手かったり、戦略が長けていると高いグレードを登れているようです。
また、この研究はリードクライミングなのでボルダリングに対象を絞ると、また違った結果にもなるかも。
いろいろ言いましたが、
筋力だけではないところにまたボルダリングの面白さがありますね!
他の結果もまた近いうちに紹介しようと思っています。
参考・引用文献
1)スポーツクライマーの手指筋群の筋力および筋持久力特性の評価法ーリードクライミングを対象としてー
コーチング学研究,第28巻,53–64,2014.
2)ROCK&SNOW,2009年10月,山と渓谷社.
こちらに続きがあります!
ボルダリングに握力は必要? 〜保持力と耐久性編〜