ボルダリングに握力は必要? 〜保持力と耐久力編〜
前回はボルダリングと握力について書きました。
今回は保持力について私の知識の復習がてら紹介します。
※引用文献
西谷善子,スポーツクライマーの手指筋群の筋力および筋持久力特性の評価法ーリードクライミングを対象としてー
コーチング学研究,第28巻,53–64,2014.
ボルダリングと保持力の関係
保持力について
これは人それぞれ解釈が違ってきます。
この研究では片手でぶら下がって重りをどんどん負荷していく方法で計測しています。
結果
結果としては 上級者になるほど保持力が強いという綺麗な結果が出ています。
当たり前といえば当たり前ですが、握力と比較すると保持力の方がクライミング能力とよく関係していそうですね。
握力で注目したRPグレードとの関係も数値が0.747と高い数値となっています(1に近いほど相関がある=関係する)。
保持耐久力について
保持耐久性
保持力は片手でしたが、耐久性の検証は両手での耐久時間で計測しています。
これも綺麗な結果となり、高い相関を示しています(数値は0.745)
保持する能力はクライミング特性を表す良い指標みたいですね。
まとめ
最後に、この研究者の西谷先生は、クライミングにおいて指先での保持力はRPグレードとも相関が高く、保持力はクライミング能力を評価に良いともにトレーニングへの応用も示唆しています。
1分以上を維持できている人は登れるグレードも高いとも言われています。
皆さんも自身のクライミング能力を把握するために指先での懸垂時間を計ってみてはどうでしょうか。
また新たな課題がみつかるかも!
私も計ってみようと思います。
こちらもよろしくお願いします
「ボルダリングに握力は必要?」