ボルダリングで肩が痛い原因と対処法 ー大体これー
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ボルダリングを続けているとよく起こるトラブルで常に上位にある問題として肩関節痛があります。
肩は可動域の範囲が広い分、一度痛みが出てしまうとボルダリングに大きな支障をきたし、恐怖感によりダイナミックな動きも制限されてしまいますよね。
今回はクライマーに多い肩関節痛の原因と対処方法についての内容です。
原因
様々な要因があると思いますが、今回は経験上割合が多い上腕二頭筋腱炎についてお伝えします。
上腕二頭筋?肩じゃなくて腕じゃん?って思われる方も多いですがこの筋肉は肩から肘にかけて伸びる長い筋肉です。実は肘のみならず肩にも大きな影響を及ぼします。
↑この画像が肩甲骨と上腕骨から形成される肩甲上腕関節です。一般的に言われている肩のことです。
このように肩の前を骨の溝に沿って通っています。肩の前を通ることで肩の前方を安定させてくれている腱です。
とても重要な役割を果たしてくれている良い腱なのですが非常に狭い場所を通っているため傷つきやすく痛みの原因になります。五十肩の原因の一つにもなっています。
特にもともと猫背の人や肩の柔軟性が低い人は負担がかかりやすく、ここを痛めやすいです!
また高めのアンダーホールドやファットピンチのホールド、体勢がきついガストンなどのムーブで大きな負担がかかるので痛みのある場合は避けたほうが良いでしょう。
痛みの確かめ方
まず押してみて圧痛がないか確認します。
その他に下記に簡単に判別できるテストを紹介しますのでやってみてください
1、ヤーガソンテスト
2、スピードテスト
どちらかでも陽性だと可能性はさらに高まります。
対処方法
1つ目はレストです。痛みがある場合はレストやグレードの低い課題で我慢することも重要です。
痛みのあるまま続けているとさらに炎症は悪化します。
2つ目にテーピングでの保護です。腱の代わりにテーピングで肩を補助してあげることで痛みを軽減してくれます。軽い痛みはテーピングで対応できます。
3つ目は整形外科でのヒアルロンを注入して腱の滑りを良くしてもらったり、抗炎症剤を注入してもらう。対症療法で根本的な解決ではないですが即時効果はあります。また医師と相談が必要です。
テーピング方法
色々な貼り方がありますが今回は一番簡単なものをご紹介します。
このように肩の前と横に貼ることで腱への負担を軽減します。
前を貼る時は少し腕を後ろに引いてテンションをかけながら貼るとうまく貼れます
横を貼る時は内側に引いてから貼ると良いです。
肩 : 肩の痛み予防(動きやすさ優先編) | テーピング 巻き方 | バトルウィン™www.battlewin.com
こちらもご参考ください。
テーピングは伸縮性のあるキネシオテープが良いと思います。
私は切るのが面倒なのと機能性、見た目でKTテープを愛用しています。ぜひ試してみてください。
再発予防
痛みが治っても根本的に姿勢や登り方が変わらないことには、また再発する可能性は高いです。
肩の柔軟性やホールドを引き付ける時に肩甲骨から動かす意識などが重要です。
以前に書いた記事も載せておきますのでご覧になってみてください。参考になれば幸いです。
ボルダリング 筋膜リリースについて - 鬼軍ちゃんボルダリング!