ボルダリング シューズの性能を最大限活かす!ソールの硬さで使い分けよう
以前ⅱシューズについての使い分けについて書きました。
今回はさらにソールに絞ったことをお伝えしようと思います。
1、なぜシューズを使い分けるのか?
以前はジブスなどの細かいホールドやカチなどが使われていましたが、最近のボルダリングはホールドが多種多様に使われています。
例えば、ボテを使った課題やツルツルな面とフリクションがある面があるデュアルホールドなどはよく使われるようになりましたね。
↓ボテ
↓デュアルホールド(デュアルテクスチャーホールド)
このようなホールドは点で踏むというよりも面で踏むようにして攻略しないとあっけなく滑ってしまいます。これらのホールドは外岩では滅多に経験しないことですし、最近のインドアボルダリングの特徴と言っても良いです。
この点においては各メーカーも対応すべく、ソールの開発を切磋琢磨しており続々と新しいシューズが販売されています。
クライマーは当然ですが、私たちも課題に合わせてシューズを変えることで苦労していた課題も落とせることがあるので、シューズの種類を使い分けることは重要と思います。
2、どんなソールが良いの?何種類持っていた方が良いの?
プロクライマーのように何種類もシューズ持っていればソールの種類も選び放題ですがそんなに持っていても持て余してしまいます。
基本的には硬いソールと柔らかいソールの2種類で十分です。
当たり前のようですが使い分けられていない人も多いように思います。
具体的に説明します。
①硬いソール
硬いエッジを生かしてジブスやカチなど細かいホールドを点で踏むのに適しており、強傾斜にも強い。その分、足裏感覚は鈍くなりやすく、踏み込みが浅くなると滑りやすい。
例・FiveTen(ファイブテン)C4:ハイアングルなど
・SCARPA(スカルパ)のビブラムXS Grip2またはEdge:Instinct VSなど
②柔らかいソール
フリクション重視でボテなど面で踏むことが多い場面で力を発揮します。
もちろん、細かいホールドに乗ることもできますが指の力がより必要となります。
足裏感覚がよく、体重の乗り具合やホールドの位置がわかりやすいため踏み込みが浅くてもソールの粘りで耐えることができやすい。コーディネーション課題も取り組みやすい。
例・FiveTen(ファイブテン)Hf(ハイフリクション)、Mi6:DragonやVXi
・SCARPA(スカルパ):ビブラムXS Grip:Instinct VSR
・evolv:TRAX SAS:ゼニスト
特にFiveTenで使用されていたMi6ソールのVXiは別格で体育館シューズぐらい柔らかいです。残念ながらVXiは絶版となっています。近いものはアンパラレルのレオパードがあります。
③固すぎず柔らかすぎないソール
①・②で紹介した中でも硬いソールと柔らかいソールの中間ラインに属するものがあります。
FiveTenのHfとSCARPAのビブラムXS Gripです。
この二つは固すぎず柔らか過ぎず良いところを取っておりオールマイティなソールと言えます。ただし、使い込むとソールの厚みが減ることで硬さを維持できず、徐々に柔らかくなっていくのが特徴です。最終的にはかなり柔らかくなることを覚悟した上で履くことをお勧めします。
3、筆者の使い分け方
私はFiveTenユーザーなのでC4を使用したハイアングルとHfを使用したDragonを使い分けています。
基本的に柔らかいソールを使用しているシューズの方が履きごごちが良いので主軸ではDragonを使いながら、シビアなホールドがある際は履き替えてトライしています。また外岩でのクライミングは気温にも左右されにくいハイアングルを使用しています。
4、まとめ
いかがでしたか。最近は紹介したメーカー以外からも続々と新しいシューズとソールが発売されており、購入の際は悩みますよね。
自分がどのような課題が得意不得意なのか、外岩も行くのかどうかによってもソールを選ぶ基準が変わりそうなのでシューズのみならず、ソールにも注目して購入を検討してみてください!