ブラインドクライミングの魅力
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最近、メディアの報道もありボルダリングをはじめとするクライミング競技の認知度がかなり上がってきていることを肌で感じます。
東京オリンピックの競技に採択された影響がかなり大きいみたいですね。
クライミング競技には視覚障害をもつ方が競技を行うブラインドクライミングがあることはご存知でしょうか?
残念ながら、東京パラリンピックには組み込まれませんでしたが、次大会からは正式に採用されそうです。
やってみると面白く、晴眼者の方にもぜひ知ってほしい競技です。
今回は視覚障害者のクライミングについて、その魅力を書きたいと思います。
ブラインドクライミングって?
視覚障害の程度によってクラス分けされています(B1【全盲】〜B3【弱視】)。
リードクライミングはW杯も開催されており、世界中に広がっております。
通常のクライミングとは異なり、ホールドの位置を知るために、ナビゲーターがホールドの位置を伝えていきます。また大会には点字を使ってオブザベーションも行われております。
あとはルートや難易度は健常人と変わりません。
クライマーとナビゲーターとのコミュニケーションが非常に大事になってきます。
ナビゲーターはホールドの位置を時計の時間で指示することが多く、さらに距離感や足場などを伝えるのはかなりのスキルが必要です。
私は、かなり時間がかかったり、方向を間違えたりしてしまいました。
このような感じです↓
選手の特徴
ホールドの位置を登る前にある程度は確認しますが、距離感やホールドの掴みやすさは登ってみないとわかりません。
そのため通常の登っている時間よりも大幅に長い時間のぼるためブラインドクライミングの選手は持久力がかなり必要です。
またホールドへ手を伸ばす際にはホールドを探る時間もあるため片手にかかる負荷は通常よりも高く、保持力もかなり要求されます。
そして
一番すごいのが記憶力です。
持久力があるとはいえ、早く登らなければヨレてしまいます。
ある程度の位置を把握しておくとナビゲータからの指示の前に準備ができ、よりスピーディに登れるので記憶力は通常のクライミング以上に必要なスキルとなります。
そのため上位クラスのクライマーはかなり記憶力が優れています。
私だったら2手ぐらいで忘れてしまいそうですが、ブラインドの選手は位置関係を覚えるのにかなり長けています。
トップクライマーとして小林選手(B1クラス)というパイオニア的存在がいます。
外岩も登るすごい人です。現在はNPO法人を立ち上げて、ブラインドクライミングを広げていらっしゃいます。
次世代の注目選手
小林選手の他にも次世代の注目すべき選手も出てきています。
注目すべき選手の一人に会田 祥選手がいます。
2016年のW杯パリ大会で優勝するなど、次期パラリンピック金メダルが期待大の選手です。指が強く、カチが得意で足の置き方も上手い選手です。
まとめ
クライミング競技が世間に浸透していく中で、ぜひパラクライミングも注目してほしいです。
各都道府県でブラインドクライミングをイベントで行っていたりするジムも増えてきています。またモンキーマジックというNPO法人が活動を行っていますので、皆さんにもぜひ知っていただき、体験する機会があれば試してみてください。その魅力がわかるともいます。
パラクライミングでも日本が強いところを世界に見せつける日がくるといいですね。